【Career Vol.8】日本の不動産業界のデジタルインフラを創るestie、求める人材は「はみ出している人」
2018年12月に設立した株式会社estie。商業用不動産市場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を目指し、「estie マーケット調査」などを提供。estieで作られた不動産DXプロダクトは10個(未公表含む)を超え、バーティカルSaaSにより得られる情報量と質で不動産業界の発展に寄与している。直近はシリーズBで28億円を海外投資家や政府系ファンドから調達し話題を呼んでいる。今回は2022年5月にestieに転職し会社と共に成長してきた岡田和さんにインタビューを行った。
(写真=株式会社estie アカウントマネジメント部 岡田和)
岡田さんについて教えてください
岡田 和(やわら)と申します。現在マーケットリサーチ事業本部にてクライアントソリューション統括部 アカウントマネジメント部でマネージャーとして従事しています。
2022年5月に三井不動産ビルマネジメントを退社し、estieに転職しました。
所属するSaaSの部門にてお客様に提案活動を行うこと、マネージャーとして現場の管理を行うこと、新規事業立案時に開発メンバーの壁打ち相手になることもあります。
以前掲載された御社のブログ記事を拝見しました。以前と役職が異なるようにお見受けしましたがマネージャーに昇格されたのでしょうか
はい。2024年7月に昇格しました。サービスの売り上げへの貢献、顧客への対応、社内での取り組み、様々な面で評価をいただきました。
転職するタイミングや転職後の葛藤をお聞かせください
前職で約3年間の経験を積んだ後、26歳でestieにジョインしました。大企業には良い面もありましたが、自己成長をさらに加速させるため、次のステップとしてスタートアップへの転職を考えるようになりました。当時のestieは社員数が40名ほどで、まだ成長途中の企業でした。その環境に身を置くことで、自分自身も会社と共に成長できると感じたのが大きな理由です。実際にジョインしてから今日まで、一緒に成長してきたと実感しています。
estie以外にどのような会社を検討していたのでしょうか。
事業の成長を軸に大手メガベンチャー企業や不動産業界の知見を活かした他の不動産系のスタートアップを見ていました。
その中でもestieに踏み出した理由はあるのでしょうか?
estieが提供しているサービスをみて、大きな社会課題に立ち向かっていきたいと考えるようになりました。以来ずっとestieで「世界に誇る不動産のデジタルインフラ」を作りたいという大きな夢を抱いています。
ジョインした後の苦悩はありましたでしょうか。
はい。手触り感のある結果を残し始めたのは入社して約1年後です。入社してすぐに貢献したいという気持ちが強く、苦戦を感じるタイミングもありました。
求職者の方は次の職場で活躍できるか不安になることが多いと思いますし、転職して3か月くらいが一番の山場というお話もありますよね。
確かに、入社直後は不安もありましたし、商品や自社の説明に慣れるまでには時間がかかりました。ただ、1年ほど経った頃、大阪での展示会を任せていただく機会がありました。展示会なので、通常の商談とは違い、何人ものお客様と短い時間でお話をさせていただき、estieのプロダクトの魅力を伝えていく必要があったのですが、これを繰り返すことで自分が思っている以上に説明ができるようになっている、ということを感じ、自分自身の成長を実感することができました。
会社に馴染むために心がけたことや、成長のために役立ったことはありますか?
会社に馴染むためには、積極的に先輩社員と交流を持つよう心がけました。雑談や業務についての相談を通じてアドバイスをいただき、自分の足りない部分を補うことができたのも大きかったです。また、周囲とのコミュニケーションを重ねる中で、自分がどう貢献できるかをより具体的に考えられるようになりました。
estieでの成長を振り返ると、周囲の助けや環境が大きな要因だったのでしょうか?
はい、間違いなくそうです。その経験があるからこそ、今後はマネージャーとして新しいメンバーを迎え入れる環境づくりに力を入れていきたいと考えています。新しいメンバーが「estieに来てよかった」と思えるような環境を作りたいです。私自身、今のメンバーとなら安心して仕事ができると感じていますし、一緒に働いていて心から楽しいと思えるので、その感覚を新しく入る方にも感じてもらいたいです。
具体的にはどのような取り組みを行っていますか?
営業に慣れることに苦戦した自分の経験を活かして、特に研修に力を入れています。業界経験の有無に関わらず、いきなり営業を行うのは非常に難しいことです。そのため、入社2〜3カ月後に現場に出られるよう、地道な練習や社内でテストとしてのデモを行い、しっかりと準備を整えています。
10個ものプロダクトがあるとのことですが、その研修の工夫を教えてください。
そうですね、プロダクトが10個(未公表含む)あるので、それぞれについて丁寧な研修を心がけています。特に業界未経験の方には、ユースケースのイメージがしづらいこともあるため、手厚く指導を行っています。具体的なシナリオを通して現場で役立つ知識を身につけてもらい、安心して営業活動を始められるようサポートしています。
欲しい人材は「はみ出している人」
どんな人材がestieで活躍されていますか?
「はみ出している人」、つまり人としておもしろい方が活躍しているイメージがあります。estieには4つのValuesがあり、その中のひとつが「ホワイトボードをはみ出せ」です。このValuesは、思考の枠にとらわれがちな社内の議論だけでなく、現場に足を運んで顧客や現場の一次情報を基に、枠を超える発想で社会に価値を提供しようという意味です。具体的には、仕事・プライベート問わず、さまざまなチャレンジをしている人や、大企業を辞めてestieの船に乗るような人たちです。彼らは大義を持って仕事に取り組んでいます。昨今、野心を持ち、「世の中をこう変えたい!」と考え、それを行動に移す人は少ないと感じていますし、評価されづらい環境にいる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、estieではそのような「はみ出している人」を求めており、積極的にチャレンジできる土壌が整っています。さらに、優秀な人が多い環境なので、スポンジのようにより多くのことを吸収したい方には非常に良い環境だと思います。
熱さみたいなイメージが湧いてきますがいかがでしょうか。
estieには「魂ドリブン」というValuesがあります。当社では「産業の真価を、さらに拓く。」という壮大なPurpose実現を目指し、何度もトライ&エラーを繰り返します。そのような中で、自分自身の魂に駆られた仕事にこそ情熱が宿り、挑戦し続けるためのエネルギーが生まれるという意味が込められています。実際に、入社時に記録した「何に燃えているか、人生をささげているか」をまとめたMy Purposeというドキュメントはクラウド上で誰のものでも見ることができます。そしてこの魂ドリブンというValuesを体現して新規事業立案に名乗り出る場面も多くみられ、挑戦する機会はあふれていると思います。
最後に岡田様の意気込みとestieに興味を持つ求職者に一言いただけますでしょうか。
estieが展開しているものは、業界において「これまでなかったもの」です。私たちは、新たな価値を生み出しながら業界が抱える課題を解決することを目指しています。たとえば、日本の商業用不動産は世界トップクラスの規模を誇りながら、情報が集約されていないため、世界中からの投資が十分に行われていません。もし世界中の投資家が日本の不動産情報にアクセスできるようになれば、ものすごいインパクトを生むと信じています。また、不動産情報は東京だけにとどまらず、地方にも広がっています。これから、estieを通じて地方創生にも貢献できると考えていますし、新しいプロダクト「estie レジリサーチ」のように「賃貸住宅」のデータベースなど、多種多様な不動産情報を業界の事業者様向けに提供していきます。
私たちと一緒に、日本の商業不動産を活性化し、新たな成果を生み出すチャレンジに取り組んでいただければうれしいです。心よりお待ちしています。