「脱炭素というダイナミズムなテーマを通じて、社会全体に大きなウネリをつくる」レジル株式会社
無名なレジルにタレントが集まっている。その理由について、実際に入社した人にインタビューしてみた。
写真左から
・大森 勇輝さん
アパレル・飲食・EC業界を経て、2011年にECコンサルタントとして独立。2015年よりUTグループ株式会社にて採用マーケティングチームを立ち上げ、2017年に同社執行役員へ就任し東証プライム上場を牽引。その後、SaaS企業のCMOや絵本メディアの取締役を経験し、レジル株式会社へ入社。
・山本 裕司さん
2008年より株式会社出前館(旧:夢の街創造委員会株式会社)へ入社し、導入店舗数を10万店舗以上へ拡大するまでの事業推進を担う。2017年より同社執行役員へ就任し、営業本部の本部長として150名のマネジメントに従事。2024年よりレジル株式会社へ入社。
・宮原 達哉さん
日本トムソン株式会社にて国内・海外にて法人営業に従事。2016年より同社カナダ現地法人にて法人責任者として7年間駐在し、史上最年少として現地法人立ち上げや会社運営を一人で行う。その後、建設系スタートアップを経て、レジル株式会社へ入社。
・根本 竜太さん
楽天、電通グループ、博報堂DYグループを経て、2014年よりゲートウェイ株式会社を起業。VRアプリ開発、コンテンツの製作・販売、EC事業など多数事業の立ち上げ・推進を経験。その後、複数企業で経営企画・新規事業推進を担当し、レジル株式会社へ入社。
無意識のうちに脱炭素に貢献している世界観をつくる
会社の事業について教えてください。
大森:全体像でいくと、我々は「脱炭素を、難問にしない」というミッションを掲げています。具体的には、グリーンエネルギーの普及です。
我々は、エコな電力を取り扱っています。そのため、レジルを契約いただくと、再生可能エネルギーに移行できます。しかし、再生可能エネルギーの利用を提案しても、お客様からは「電力って目に見えないし、安い方がいいのでは?」などと、回答をいただきます。ですので、再生可能エネルギーを使うという提案ではなく、我々が作った魅力的なサービスを利用していただいている間に、無意識のうちに脱炭素に貢献しているという世界観を作るという考えで取り組んでいます。 そのなかでお客様を増やしていくことが重要だと仮定した際に、マーケティングの力を活用して、社会全体に大きなウネリを作ることがミッションです。ミッションを達成させるにあたって自分たちだけでは実現することが難しいため、いろいろな人たちと手を組んでいき、大きなウネリを作るという道筋を立てています。
マーケティング部門においては、具体的にどのような仕事をされているのでしょうか
大森:マーケティング本部では、3つの役割で動いています。1つ目はリードの獲得や契約の維持、2つ目はブランディング、3つ目がアライアンスです。
グリーンエネルギー事業でいくと電力小売りに関しては病院や宿泊施設、中規模工場のような電力消費が大きい会社や団体に対して、切り替えのご案内を差し上げています。まだまだ、我々のサービスを知らない方も多いため、認知を広げるためにブランディングもセットで行っています。
アライアンスとはどのような取り組みになるのでしょうか
根本:自治体や大企業、団体とアライアンスを組んで、レジルのセットアップやケイパビリティの相乗効果を図ります。相互補完を生み、新たなサービスをつくり出していくことが目的です。
営業部門の業務内容についても教えてください。
宮原:営業においては企業への電力供給がメインの業務になるため、電話や訪問をしたうえで、レジルに切り替えると電気料金が安くなりますよという案内がメインの仕事です。
昨今では、電気料金が高いというニュースを目にする機会が多いことでしょう。ですが、実はレジルに変えていただけると、この電気料金を抑えられます。しかし、そのことを知らない方が非常に多いため、こちらからアプローチをかけるといった活動を行っています。
色もなければ味もない存在を発信していくことのおもしろさ
マーケティング部門で働くにあたって、魅力だと感じることを教えてください。
大森:個人的に、以下の4つにわけられると考えています。
● 社会的意義
● トレンド
● 財政基盤
● 手触り感
私が仕事や会社を選ぶうえで、大事にしているのが社会的意義です。私自身、これまでのキャリアにおいて何がやりがいになってきたかというと、人の役に立てるかどうかがポイントでした。
レジルが取り扱っているテーマは、地球温暖化や脱炭素など非常に規模が大きいです。仕事において、これほど大きなテーマに取り組めることはあまり多くないと考えているため、個人的には働くうえでの魅力だと感じています。
レジルが取り組んでいるグリーンエネルギーの領域は、アメリカではすでにお金や人が集まってきています。しかし、日本ではこの領域において、事業として取り組んでいる企業は多くありません。世の中の動きを踏まえると、今後数年後には日本でも大きなトレンドになると考えていますが、早いタイミングで挑戦できる点は魅力と言えるのではないでしょうか。
たしかにこれからトレンドとなる領域で、早いタイミングから取り組めるのは魅力的ですね。
大森:一方で、新しい領域で会社として挑戦する際に、事業を継続していくにあたって財政基盤は非常に重要です。マーケティングに携わっていると、いろいろと事業に投資はしていきたいものの、お金がなかったり環境が変化したりするというのがよくある話です。レジルの事業はきちんと利益を出せるモデルですので、安定した財政基盤があります。
また、レジルは30年続いている会社ですが、社長も変わり現在は第2創業期に入っています。そのため、大手企業のように決まりが多いわけではなく、これから自分たちで仕組みを整えていくフェーズです。型にはまった業務が少ないため、自分たちで考えながら行っていかなければなりません。そこに対して、楽しいと思っていただけるような方であれば、やりがいを感じられるのではないでしょうか。
根本様から見た際にマーケティング事業部での業務において、どのようなところが魅力だと感じられていますか
根本:私は業界や事業内容自体のダイナミズムが、レジルで仕事をするうえでの魅力だと感じています。
レジルという会社は、会社の規模感としてはこれから伸ばしていくフェーズです。一方で、財務基盤がしっかりしているため、脱炭素という大きなテーマに対して、腰を落ち着けて取り組んでいける点が個人的に魅力だと感じています。
また、電力は色もなければ味もない存在です。レジルとしてどのように電力という存在そのものを発信していくかという点は、非常におもしろいなと感じつつ、模索しながら日々を過ごせています。
営業力そのもので勝負できる環境
営業部門で働くことの魅力についても教えていただけますでしょうか。
宮原:電気料金を大きく削減することで、お客様から非常に感謝していただけるのはやりがいです。
実際に見積もりを用意して商談する際に、同じ電気であるにもかかわらず病院や大きな工場であれば、年間で数千万円という単位で電気料金を削減できる場合があります。そのため、はじめのうちはお客様も「これほど安いはずがない」などと、疑われる方もが多いです。ですが、丁寧に説明をしていくと「ここまで削減してくれるの?」「ありがとう」などの言葉をいただけます。
東京都では新しい条例によって、今後は事業者に二酸化炭素を削減するが義務付けられることになりました。私も条例の勉強をしたうえで、お客様に脱炭素の提案を行っています。学んだ内容が、すぐにお客様の役に立てるという点で勉強のしがいがあり、社会的な貢献性も感じられます。
二酸化炭素の削減や地球温暖化対策は、日本における今後の課題です。この部分をしっかりと自分で学びつつ、すぐに活かしていける点が魅力だなと感じます。
他の企業や業界の営業職と比べた際に、魅力だと感じる点はありますか
山本:営業力そのもので勝負できる点は、レジルならではの魅力だと感じています。
レジルの営業は非常にシンプルで、電気を仕入れて法人のお客様に供給するというような仕事です。競合は、老舗の大手電力会社含めて実質500社ほどあると言われています。ですが、プロダクトは同じ電気ですので、品質自体はまったく変わりません。
私は以前IT系の企業にいましたが、プロダクトは会社によって品質が違うことも多いです。そのため、良くも悪くもプロダクト次第で、左右されてしまうところがありました。
しかし、レジルを含む電力小売りの業界に関しては、電気という同じプロダクトを売るため品質に差はありません。そのため、営業力だけで勝負できるという環境がいいところだと思いますし、チャレンジしがいがある部分だと感じています。
他の企業にない環境と人の魅力
レジルで働く際に、環境面で魅力だと感じることを教えてください。
大森:プロの経営者のもとで、仕事ができるという点は非常に魅力です。レジルの経営者の方は、割と先進的で働く人についても非常に考えられています。平たく言うと、フラットな経営をされる方だという印象です。新しい価値観を持っており、仕事をしていて学べることが多いです。
また、何かを決める際に、前例があるかどうかなどは一切気にしません。その最たる例が、社内に副業スペースを設けていることです。仕事中に中抜けして副業に取り組んでも良いというのは、これまで他の会社を含めても、個人的には聞いたことがありません。
会社として副業を認めることで、そのシナジーが本業の力になると考えられていると思うのですが、価値観が新しいなと感じています。
たしかに、社内に副業スペースがあるのは珍しいですね。
山本:副業に関しては、表向きには「やってもいいよ」と言っている会社が最近は増えていると思います。しかし、実際は会社のトップや幹部が認めていないケースもあると思います。
この会社は本当にトップも含めて、物理的にも副業を推奨しているからこそ、わざわざ社内に専用スペースを用意しているのだと思います。そのあたりは、思い切った方針だなと感じていますし、社員のことをいろいろと考えている取り組みだと感じています。
あとは、2冊まで本の購入費用を全額補助してくれる制度も、個人的には魅力的です。普通の会社であれば例え補助が出たとしても、読書感想文や学んだことの発表を求められる場合があります。一方でレジルはそのようなことがないため、本質的で機能しやすい制度だなと感じます。
レジルで働いている人の特徴があれば教えてください。
宮原:レジルの場合、非常に丁寧な仕事をされている方が多いと感じます。
今では中途入社の方も増えてきましたが、もともとレジルで働いてきた方は今までインフラをしっかり担ってきた方々です。そのため、お客様に対して丁寧に接している方が非常に多いです。
日々の生活において電気は当たり前な存在となっているため、何か問題があると不安を感じる方も多いことでしょう。その際に、お客様の状況や心情を理解したうえで、不安を解消するテクニックやスキルが非常に高いと感じています。
会社の雰囲気としては、いかがでしょうか
宮原:レジルでもとから働いている方は愛社精神を持っており、長年に渡りお客様との関係性を重要視しています。現在は採用にも力をいれており、従業員の方々が作ってきたビジネスを、より昇華させようとする考えが社内全体にあるため、非常に良い雰囲気だなと感じます。
また、幹部の方々を見ていても、多種多様な経歴の方が多いです。大企業に勤めていた方や、会社の代表取締役を経験している方が数多くいます。そのうえで、現在の環境に満足せずさらなる成長を求めてレジルに入社されているため、人として尊敬できる部分や共感できるところが多くあります。
取り組んでいる事業の規模が大きく視座の高い方も多くいるので、人の面でも働く環境として魅力的だと言えるのではないでしょうか。
気候テックカンパニーを目指すにあたって必要な人物像
レジルの環境が向いている方というのは、どのような方になるのでしょうか
大森:会社のバリューとして定められている以下の4つに対して、抵抗感のない方がレジルで働く際に向いている方だと感じます。
● 追求心
● 挑戦心
● 主体性
● ITリテラシー
追求心というのは、何か新しいことや知らないことに対して、深掘りしていく姿勢です。法律が変わったり、仕組みが新しくなったりしていくなかで、知らないことに対して臆せず自分で調べていける力が必要です。
挑戦心においても、レジルで仕事をするうえで欠かせません。脱炭素というテーマは、日本ではまだ一般的でないため、これから新しい常識を見出していくことになります。その際に、自分で限界を決めずに会社として取り組んでいこうという考え方です。
レジルは今が第2創業期と言えるフェーズであるため、主体性も求められます。自分たちでやりたいことを決めて表明し、社内の部署間でコラボレーションが生まれ、大きなウネリを生み出していきたいと考えています。そのためには、主体性が非常に大事です。
あとは、当然ITリテラシーも求められます。レジルは気候テックカンパニーになろうとしているため、その際に利便性を追求していくと、テクノロジーは必要不可欠だからです。
働くうえで必要な能力は他にもありますが、前提としてこの4つの要素を体現できる方や、嫌悪感なく取り組める方が向いているのではないでしょうか。
最後に、入社を検討されている方に対してメッセージがあればお願いします。
根本:世の中に対して自分がどのようなことをしていきたいのか、自分がどういう存在でありたいのかと悩んでいる方がいたら、受けていただくにはもってこいの会社だと考えています。
私自身、もともとまったく違う業界で仕事をしており、電力に関して最初から興味を持っていたわけではありませんでした。今でも電力については勉強している段階ですが、テーマの大きさや、事業のダイナミズムに関しては非常に魅力を感じています。
仮に現時点では業界の知見がなくても、脱炭素領域にやりがいや興味を感じいただけている方であれば、いろいろとお話を伺いたいです。
山本:成長したいという理由で転職する方は多いと思いますが、何か自分の力が及ばないところでうまくいかなかったりすることもあるかと考えています。
たとえば会社のお金がなくなったり、事業を縮小したりすることもあるはずです。また、入社したらトップダウンの環境で、意見が言いづらくて力を発揮できないケースもあるかもしれません。
レジルに関しては、自分の力が及ばないところで思うように取り組めないと感じることはほぼありません。詳細は面談できちんとお話できるかと思いますので、ぜひ応募いただけると嬉しいです。
宮原:レジルが取り組んでいる脱炭素という分野は、たとえばインターネットが始まる前のIT業界のような状況だと考えています。脱炭素領域は、会社とともに自分も成長していくことで、社会へ貢献できるような分野になっていくはずです。もし、少しでも興味を持っていただけるようであれば、このダイナミズムを感じられる環境でぜひ一緒に働けたらなと思います。